ライオングラス（2004年生、母High Savannah）

ライオングラス（2004年4月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「サヴァンナでライオンが身を隠す草むらより」。毛色は栗毛。種牡馬のPulpit（当時10歳）と交配したHigh Savannahが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦4勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の兵庫特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

6月30日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

7月15日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクロチェーラに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月4日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るウィッシングデューを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月12日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のシゲルタックをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

2月4日、中2週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月24日、連闘で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都ダート1900m 小雪/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

6月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったジャングルテクノに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月13日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の岩木山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のウエイクアイランドを半馬身振り切って優勝

5歳（2009年）

1月31日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月21日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

6月27日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた17戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

10月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノファントムをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

10月11日、連闘で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

6歳（2010年）

5月1日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた21戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月13日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月25日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

8月21日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のマレーシアカップ（札幌芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

10月24日、中8週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月1日、連闘で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

12月25日、中7週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

7歳（2011年）

5月15日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。12着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた29戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。