ワイルドユース（1999年生、母エバープロスパー）

ワイルドユース（1999年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時6歳）と交配したエバープロスパーが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）三好牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2003年の潮来特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

8月11日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

8月19日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月16日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月15日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入った。

3歳（2002年）

1月19日、中4週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャコークエストを途轍もない末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

2月3日、中1週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

7月27日、連闘で迎えた11戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた12戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月20日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインデュエルにクビ差届かず2着となった。

11月3日、中1週で迎えた14戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したゴーウィズウィンドに半馬身届かず2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったテンエイウイングにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2003年）

1月25日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したプラントヒロムにハナ差届かず2着に惜敗した。

2月2日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のハクリュウホウに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月16日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤガストを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

10月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

10月25日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

12月7日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入った。

5歳（2004年）

1月17日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の初茜賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。