ヒゼンホクショー（1996年生、母ヒカルビション）

ヒゼンホクショー（1996年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時8歳）と交配したヒカルビションが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本智広。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回、中央障害18戦2勝2着3回。2002年の東京オータムジャンプ(ハンデJG3)に勝利した他、2002年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

11月8日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

3歳（1999年）

3月27日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったシャイントップに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月1日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

10月3日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月16日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインターエターナルに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

11月27日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったショウエイアカツキに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた10戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2000年）

5月13日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のビッグサイレンスに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

10月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、D.ハリソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

12月17日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ハリソン騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

12月24日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でD.ハリソン騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5歳（2001年）

11月18日、約11か月の休み明けで迎えた19戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 曇）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた20戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったリトルダークから1馬身半差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は大江原隆騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2002年）

1月7日、中1週で迎えた22戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は大江原隆騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったクドキジョウズから2馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のロードアックスに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

3月23日、中5週で迎えた25戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で大江原隆騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

4月27日、中4週で迎えた26戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で大江原隆騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月17日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデJ・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で大江原隆騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大江原隆騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のテルテルボウズをクビ差制して重賞ウィナーの称号を手にした。

11月2日、中2週で迎えた30戦目は、秋陽ジャンプステークス（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。鞍上は大江原隆騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた31戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3370m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（9戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったギルデッドエージから7馬身差の2着となった。

7歳（2003年）

3月29日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大江原隆騎手（10戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で大江原隆騎手（11戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大江原隆騎手（12戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は三浦堅治騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2004年）

1月18日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は大江原隆騎手（13戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。