オンワードウィナー（1994年生、母オンワードユース）

オンワードウィナー（1994年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時14歳）と交配したオンワードユースが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

16歳のとき、オンワード牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、林正男によって37.8万円で落札された。

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

4月27日、デビュー戦は谷中公一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未出走（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ベルベットボイスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヒシノロマンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月25日、中1週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のファンタジーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

4歳（1998年）

1月11日、中4週で迎えた5戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた7戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月15日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月28日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田高宏騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったバトルカグヤに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のウエスタンブレイクをクビ差振り切って優勝

8月16日、中2週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のサンダンスに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月6日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

5歳（1999年）

8月15日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山義行騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

9月25日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

10月24日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の西湖特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（5戦1勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（7戦1勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。