ヴェローチェエラ（2021年生、母イプスウィッチ）

ヴェローチェエラ（2021年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「速い(伊)+時代(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルスティール（当時9歳）と交配したイプスウィッチが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の函館記念(ハンデG3)に勝利した他、2024年の京都新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野剛嗣によって6,600万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

9月2日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー新潟（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキャントウェイトを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

2月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミッキーストライクを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月9日、中4週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったショウナンラプンタにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月4日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

8月24日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスのルスツ特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマイファミリーを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

10月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリッチブラックに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月17日、中5週で迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの比叡ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルエンペラーに1馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

4歳（2025年）

1月19日、中8週で迎えた8戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月23日、中8週で迎えた9戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハヤテノフクノスケに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

8月17日、中6週で迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。