キネティックアート（1996年生、母ビクトリアピーク）

キネティックアート（1996年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時7歳）と交配したビクトリアピークが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着5回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、びらとり牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

3月13日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は426kg。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

3月21日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったヘライエンジェルに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったソロモンシチーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアデニュームに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、レダ特別（旭川ダート1000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた10戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、新冠川特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。5着に終わった。

4歳（2000年）

4月30日、約7か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の霞ケ城特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦1勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい18着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月2日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエンプレスロマンに半馬身届かず2着となった。

8月19日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のローレルワルツに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月9日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったアイアムザラッキーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下の津田沼特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したコリーナデルナを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月2日、中3週で迎えた22戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2001年）

2月4日、中8週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、4着に入り込んだ。