ハナブサパール（1990年生、母ローズスカレー）

ハナブサパール（1990年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のスマノヒツト（当時9歳）と交配したローズスカレーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）長田牧場。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回、地方4戦0勝。1993年のシュンエイ記念(アラ系4歳オープン)で2着に入った他、1992年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

黒坂洋基厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

6月20日、デビュー戦は武藤善則騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は406kg。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のターミガンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず2着となった。

9月19日、中2週で迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた6戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず最後はセイフクスターと並んで4着同着となった。

10月18日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた8戦目は、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1993年）

2月7日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったマリンワンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月28日、中2週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上400万下のアラブ特別（小倉芝2000m 晴/重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は武藤善則騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のショウザンイチバンをハナ差振り切って圧倒的支持に応えた。

3月20日、中2週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上800万下（小倉芝1800m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤原英幸騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

10月9日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は武藤善則騎手（7戦2勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（8戦2勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（9戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

4歳（1994年）

1月8日、中7週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（10戦2勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上400万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（11戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上400万下（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（12戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上400万下（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手（13戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月19日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（小倉芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で武藤善則騎手（14戦2勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で武藤善則騎手（15戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、サテライト特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月21日、中5週で迎えた23戦目は、アラスプリンターズ賞（高崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（1995年）

11月9日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から33kg増やして迎えた24戦目は、藤村龍也騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般A C1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた25戦目は、アラ系一般B C1（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤村龍也騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。