ベルモントサーガ（2006年生、母エスケイチャーミイ）

ベルモントサーガ（2006年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋英雄伝説」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時14歳）と交配したエスケイチャーミイが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ベルモントファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回、地方9戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

4月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は540kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヴァンエボンに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

8月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた5戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ダンツクリスエスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

12月19日、連闘で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルタカワンタッチに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

12月26日、連闘で迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2010年）

1月9日、中1週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

9月20日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

9月25日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレオキュートをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月7日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のライジングバイオをハナ差振り切って勝利をモノにする

12月18日、連闘で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

5歳（2011年）

1月22日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

10月21日、約8か月半の休み明けで迎えた18戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の神無月特別（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ドラゴンキラリに3/4馬身交わされて2着となった。

11月10日、中2週で迎えた19戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の相模湖特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた20戦目は、グッドラック特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6歳（2012年）

1月2日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、初富士賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャクソンライヒを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

1月25日、中2週で迎えた22戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた23戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、白富士特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4月13日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、箱根町特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったオーゴンタイヨウに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月3日、中2週で馬体重を前走からさらに13kg増やして迎えた25戦目は、江戸川特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。