アブサルート（1993年生、母キユーテイハニー）

アブサルート（1993年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴライタス（当時13歳）と交配したキユーテイハニーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）若林牧場。戦績は、中央平地19戦1勝2着3回。1995年の小倉3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

7月15日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマヤノカプリースに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月6日、中2週で迎えた2戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンブイゾーンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

9月3日、中3週で迎えた3戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

9月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3歳（1996年）

3月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露したが、3着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったダイタクカミカゼに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中4週で迎えた12戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の洞海特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（1997年）

3月22日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したターフクレストを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月7日、中1週で迎えた19戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。