キュートエンブレム（2005年生、母サクラサクⅡ）

キュートエンブレム（2005年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「可愛い紋章」。毛色は鹿毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時6歳）と交配したサクラサクⅡが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回。2008年のフローラステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

1月26日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したライムキャンディにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったモンテクリスエスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

3月23日、中4週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤワイドを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月27日、中4週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2009年）

2月14日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月22日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

6月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

8月16日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアルダントヌイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイショウベリーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月31日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナパに2馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

12月13日、中5週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2010年）

2月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマエストラーレをクビ差振り切って優勝

4月17日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

6月6日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着に入った。

7月17日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

10月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

12月11日、中8週で馬体重を前走から28kg絞って迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

6歳（2011年）

2月20日、中9週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。