フレンチビキニ（2002年生、母フェンジー）

フレンチビキニ（2002年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスのビキニ」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したフェンジーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

4月30日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のクロノセンリツに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月12日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4歳（2006年）

2月11日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

3月11日、中3週で迎えた5戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーアセンヒメにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のバアゼルローズに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

6月4日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

12月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5歳（2007年）

2月10日、中6週で迎えた10戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月31日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のニシノジャンヌに1馬身1/4の差をつけて3勝目をゲットした。

4月14日、中1週で迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く持ち堪えて、最後は2着のリメンバードリームに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月13日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。