ランスオブカオス（2022年生、母ハイドラン）

ランスオブカオス（2022年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「混沌に対する槍」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時9歳）と交配したハイドランが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。2024年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入った他、2025年のMBS賞スワンステークス(G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

12月1日、デビュー戦は吉村誠之助騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のジーティーエスピに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉村誠之助騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3歳（2025年）

2月9日、中7週で迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村誠之助騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月5日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3のチャーチルダウンズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村誠之助騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアルテヴェローチェに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

5月11日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で吉村誠之助騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月13日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村誠之助騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。