オックスリップ（2020年生、母イプスウィッチ）

オックスリップ（2020年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「イプスウィッチのあるイギリス、サフォーク州の州花。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のサトノダイヤモンド（当時7歳）と交配したイプスウィッチが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2022年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、サラブレッドクラブライオンによって3,410万円で落札された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

12月24日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドゥフレーシュを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2023年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

5月20日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのメルボルントロフィー（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

7月23日、中8週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

10月8日、中4週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。17頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ケイデンシーマークに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2024年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 雨/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のオルフェストを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの花見山特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったキタノエクスプレスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月7日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの知床特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

8月24日、連闘で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2024ワールドオールスタージョッキーズ第1戦（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

10月12日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のバンドシェルに1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。