ピストンボーイ（2021年生、母エルフィンコーブ）

ピストンボーイ（2021年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ピストンの様にエネルギーを無限に爆発させる+男の子」。毛色は鹿毛。種牡馬のイスラボニータ（当時10歳）と交配したエルフィンコーブが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、Charles-de-Gaulleによって7,480万円で落札された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月8日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中京（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月9日、中8週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた4戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた5戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でB.ムルザバエフ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2024年）

2月17日、中7週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

3月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディディットに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

6月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

10月13日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

10月19日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

12月15日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月21日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2025年）

2月15日、中7週で迎えた15戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

4月5日、中6週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月12日、連闘で迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月3日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

7月6日、中8週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉村誠之助騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた20戦目は、河原田菜々騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

9月21日、中7週で迎えた21戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘキクウに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月5日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1-3（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で多田羅誠也騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ラプラスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月2日、中3週で迎えた23戦目は、天狗高原特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で多田羅誠也騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1-3（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で多田羅誠也騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた25戦目は、広島県もみじ特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で多田羅誠也騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったモズイージスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。