アデレードヒル（2013年生、母レディビーナス）

アデレードヒル（2013年3月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アデレードの丘」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドヘイロー（当時16歳）と交配したレディビーナスが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2018年の大須特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、笠松牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって1,101.6万円で落札された。

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月25日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したワンスインナムーンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月22日、中3週で迎えた2戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

3歳（2016年）

2月27日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のハヤブサレディゴーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月15日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサノココを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて優勝

4歳（2017年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月18日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の恵那特別（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月13日、中7週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコロニアルスタイルに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

10月29日、中9週で迎えた12戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、最後はミヤジヴィジェと並んで4着同着となった。

5歳（2018年）

1月28日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1200m 小雪/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のビバラビダをクビ差振り切って制した。

4月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

8月4日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月7日、中8週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

10月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。