ダストワール（1994年生、母フライングジュリア）

ダストワール（1994年2月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のStorm Cat（当時11歳）と交配したフライングジュリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦5勝2着3回、中央障害1戦0勝、地方10戦2勝。主な勝ち鞍は1999年の槍ヶ岳特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

10月5日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオープニングテーマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月9日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクライトニングをクビ差振り切って2勝目を収める

12月8日、中1週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース、G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3歳（1997年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

11月16日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた9戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4歳（1998年）

1月10日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月8日、連闘で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた13戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月16日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のドレミファバンブーに2馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

8月30日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ニホンピロジュピタに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中8週で迎えた16戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の渡利特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトシマキバオーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

5歳（1999年）

1月6日、中0週で迎えた20戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた21戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったタヤスケーポイントにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月7日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイプロミスユーを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月28日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の讃岐特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月28日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の槍ヶ岳特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイフレンドピュアを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を手中に収めた。

4月24日、中3週で迎えた26戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のフィリピン・トロフィー（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

9月24日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、佐藤雅彦騎手を鞍上に迎えて、一般A（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のトキオフェニックスに約13馬身の大差をつけて休み明けの一戦を制した。

10月10日、中1週で迎えた29戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般A B（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のナカハマキングをハナ差制して勝利をモノにする

12月5日、中7週で迎えた30戦目は、フェザンカップ（水沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は佐藤雅彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月31日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 晴/不良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（2000年）

4月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた32戦目は、まんさく賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた33戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、赤松杯（水沢ダート1900m 曇/不良）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた34戦目は、三野宮通騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月4日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた35戦目は、かきつばた賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三野宮通騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月20日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた36戦目は、姫神賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三野宮通騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた37戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。