シュペリユール（2000年生、母ファビラスラフイン）

シュペリユール（2000年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優れた（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したファビラスラフインが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着5回。2003年の橘ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

16歳のとき、社台コーポレーションから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ビッグレッドファームによって928.8万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したイサミペガサスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3歳（2003年）

2月9日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコレデイイノダに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月9日、中3週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4月27日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月14日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から42kg戻して迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったテイエムグラマーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4歳（2004年）

5月16日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワエスケープに2馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

6月6日、中2週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた13戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたシンデレラソング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月31日、中3週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったコスモサウザンズを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月13日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月5日、中2週で迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

5歳（2005年）

4月3日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

5月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセイシュンジダイに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったスリーロケットに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月12日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のファストアズライトを半馬身振り切って4勝目をマークした。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のグレイシアブルーを半馬身振り切って制した。

11月27日、中1週で迎えた30戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい17着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

6歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（7戦0勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。