ダンシングエルフ（1993年生、母クラウドナイン）

ダンシングエルフ（1993年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時10歳）と交配したクラウドナインが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地18戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の淀屋橋ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

7月20日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイドファイヤーをハナ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

8月18日、中3週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のヒカリルーメンを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月14日、中3週で迎えた3戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（1997年）

7月26日、約8か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったレインボードリームに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月17日、中2週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダンツガーネットに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

9月7日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマチカネタナバタに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月12日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた11戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

5歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったダイタクカミカゼにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

1月31日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月29日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、5着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイソノウイナーを半馬身振り切って優勝