トラストミュウツー（1996年生、母ブラツクリイリイ）

トラストミュウツー（1996年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタマモクロス（当時12歳）と交配したブラツクリイリイが18歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は2000年のノベンバーステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

10月11日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったフューチャアイドルを3/4馬身捉え切れず2着に敗れた。

10月24日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

12月20日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、ビコーシーバスルーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（1999年）

3月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

4月18日、中2週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレオモンブランに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったマンノチャンピオンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の水芭蕉特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロードウィステリアに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月5日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の香取特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた12戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の立川特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルレグナムに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

5月28日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

6月24日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったオースミタイカンにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

7月22日、中3週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のストラテジーに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

8月13日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のNST賞（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゲイリートマホークに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月22日、中7週で迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたリアルヴィジョン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月11日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウカイダンディーを3/4馬身振り切って5勝目を収める

5歳（2001年）

2月18日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。