フジノバンナ（1992年生、母オギサテンドール）

フジノバンナ（1992年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時18歳）と交配したオギサテンドールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

元石正雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

1月29日、デビュー戦は高山太郎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

4月22日、中9週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライダルギフトに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中2週で迎えた4戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

12月10日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

4歳（1996年）

2月3日、中5週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったハウンドトゥースに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた10戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のシンメイリボーンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月24日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。