フミノサチヒメ（2003年生、母モリチヅル）

フミノサチヒメ（2003年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋幸姫」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時9歳）と交配したモリチヅルが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着2回。2008年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、谷口牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、カケハムポニークラブによって205.2万円で落札された。

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月9日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は412kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のラブハートをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

12月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したゴウゴウキリシマを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

12月25日、中2週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

3歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

3月12日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた6戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

8月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

9月9日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のミズホユウセイをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

9月23日、中1週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤドレス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月2日、中9週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では見せ場なく13着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は本田優騎手（8戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

8月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバクシンヒロインをハナ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

9月2日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌日経賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

9月22日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のピエナビーナスをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月13日、中2週で迎えた20戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

5歳（2008年）

4月26日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

8月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

10月19日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（3戦0勝）。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた25戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東北ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

6歳（2009年）

2月22日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（5戦0勝）。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

8月1日、約4か月の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（6戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた31戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（8戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。