エチゴイチエ（2008年生、母ダンスフォーママ）

エチゴイチエ（2008年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「越後で一期一会」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時8歳）と交配したダンスフォーママが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回。2011年の毎日杯(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

2月26日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビアトリクスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月27日、中3週で迎えた2戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

4月23日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

8月20日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカルマートにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアースガルドに1馬身1/4の差をつけて優勝

11月27日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。

12月18日、中2週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコスモバタフライを半馬身振り切って優勝

4歳（2012年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3月25日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月27日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のエクセリオンを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

7月15日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

10月28日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

5歳（2013年）

2月2日、中8週で迎えた18戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

2月9日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

4月14日、中5週で迎えた21戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したエスケープマジックに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月12日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。