モンストール（2009年生、母イソノスワロー）

モンストール（2009年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「怪物（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤマックス（当時10歳）と交配したイソノスワローが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回。2011年の新潟2歳ステークス(G3)に勝利した他、2013年の東風ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、村下農場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、村下農場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって525万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、前田幸治によって871.5万円で落札された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月16日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のニシノビークイックに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中6週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のジャスタウェイを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月12日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2012年）

3月18日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

9月2日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた11戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4歳（2013年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月10日、中2週で迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

3月24日、中1週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

7月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

11月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたインプロヴァイズ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2014年）

1月18日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（10戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したフィロパトールを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のエバーグリーンに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

6月1日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦2勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では見せ場なく15着に終わった。

9月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（13戦2勝）。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

10月4日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。