ブラックホール（2017年生、母ヴィーヴァブーケ）

ブラックホール（2017年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「非常に強い重量を持った特異点」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールドシップ（当時8歳）と交配したヴィーヴァブーケが12歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は杵臼牧場。2019年の札幌2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

7月7日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は418kg。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーソリティにクビ差届かず2着となった。

7月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウインドジャマーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月31日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサトノゴールドに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3歳（2020年）

3月8日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月19日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石川裕紀人騎手（5戦2勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石川裕紀人騎手（6戦2勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石川裕紀人騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

10月25日、中8週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4歳（2021年）

1月5日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（中京芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

2021年3月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。