ブルーイレヴン（2000年生、母ヘイアンリリー）

ブルーイレヴン（2000年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ワールドカップで活躍した日本チームのユニフォーム色より」。毛色は栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時15歳）と交配したヘイアンリリーが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回。2004年の金鯱賞(G2)で2着に入った他、2002年のデイリー杯2歳ステークス(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐々木牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、河原育成牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、吉田勝己によって892.5万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

9月8日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のダンツシルヴァーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月12日、中4週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシルクブラボーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイガーモーションをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

12月21日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3歳（2003年）

1月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

4歳（2004年）

1月5日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

2月29日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた10戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた12戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したタップダンスシチーにアタマ差届かず2着となった。

8月1日、中8週で迎えた13戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のロードフラッグをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月10日、中9週で迎えた14戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。