プレシャスメール（2016年生、母クイックメール）

プレシャスメール（2016年2月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大切な手紙。大切な+母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時18歳）と交配したクイックメールが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。主な勝ち鞍は2021年の鳴神月賞(C2 13)。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額920万円（2.3万×400口）で一口馬主が募集された。

和田勇介厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月25日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

3歳（2019年）

5月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

4歳（2020年）

7月5日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた4戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオニパンダに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月26日、中2週で迎えた5戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンアッシャーに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月2日、連闘で迎えた6戦目は、一般C2四五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラスボスに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月17日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（3戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンカーコに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月31日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（4戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタッチワールドを半馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

9月13日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月22日、中9週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた10戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

2020年11月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5歳（2021年）

4月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から31kg戻して迎えた11戦目は、一般B1三（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた12戦目は、一般B1（水沢ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般B1（水沢ダート850m 曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた14戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、鳴神月賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のサクヤコノハナを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

6月26日、中1週で迎えた15戦目は、涼暮月賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島拓騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のエスワイロビンをクビ差振り切って7勝目を掴み取った。

7月25日、中3週で迎えた16戦目は、サンシャイン特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島拓騎手（2戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた17戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、さそり座特選（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

9月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、てんびん座特選（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた19戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

2021年9月26日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。