シェーンヴァルト（2006年生、母シェーンクライト）

シェーンヴァルト（2006年3月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「美しい森（独）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時8歳）と交配したシェーンクライトが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地34戦2勝2着2回、中央障害2戦0勝。2008年のデイリー杯2歳ステークス(G2)に勝利した他、2009年の皐月賞(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したフォーレイカーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

9月6日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヒカルプリンスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るホッコータキオンを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月21日、中8週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

3歳（2009年）

2月8日、中6週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月19日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦2勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月31日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、6着に入り込んだ。

8月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた11戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったトウショウウェイヴにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月7日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月4日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

7月31日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のマレーシアカップ（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず14着に敗れた。

5歳（2011年）

3月5日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（9戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず14着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、6着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた23戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のみらい賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のジュライステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（11戦2勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

10月16日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた29戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2011ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

6歳（2012年）

4月21日、約4か月半の休み明けで迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

6月3日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月15日、中5週で迎えた32戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

11月10日、約4か月の休み明けで迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

7歳（2013年）

3月2日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた35戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月13日、約3か月の休養明けで迎えた36戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず17着に終わった。