アートロマン（1992年生、母ミスシリネラ）

アートロマン（1992年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時12歳）と交配したミスシリネラが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地25戦1勝2着3回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1995年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

3月5日、デビュー戦は岩戸孝樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩戸孝樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月8日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩戸孝樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月6日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったエーブドラゴンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月28日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のライズライズに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（福島芝1800m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた8戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったスーパーステージに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の八海山特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、2着となった。

9月30日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の鹿島灘特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4歳（1996年）

1月6日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（6戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（7戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

2月25日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた18戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月24日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

8月24日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から44kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（9戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた21戦目は、A.マシューズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた22戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた23戦目は、マルチステッキ特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月17日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（10戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

5歳（1997年）

1月6日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

1月18日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた28戦目は、マルチブラッド特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。