エイユーパワフル（2000年生、母マルカロマン）

エイユーパワフル（2000年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋力強い」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時21歳）と交配したマルカロマンが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地20戦0勝2着1回、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年のトータリゼータカップ(B3-1)。

経歴

デビュー前

成島英春厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

2月1日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

2月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた3戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

6月29日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた8戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

8月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャコーマルスを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月6日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

9月27日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（5戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林久晃騎手（6戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

11月2日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（7戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、渡瀬和幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモールタイキスターに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月23日、中1週で迎えた17戦目は、トータリゼータカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡瀬和幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のローレルオードリーに1馬身3/4の差をつけて優勝

4歳（2004年）

1月6日、中1週で迎えた18戦目は、ジャニュアリーカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡瀬和幸騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジオークションを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中2週で迎えた19戦目は、尾林幸二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の六甲盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

3月7日、中5週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた21戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

5歳（2005年）

4月3日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

6歳（2006年）

2月8日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた25戦目は、三野孝徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

2月24日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、4歳以上C3二（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で三野孝徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三野孝徳騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は渡瀬和幸騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた29戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。