アンジュアイル（2006年生、母ソフトパイン）

アンジュアイル（2006年5月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「天使（仏）＋翼（仏）の英語読み」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時17歳）と交配したソフトパインが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は赤田牧場。戦績は、中央平地14戦2勝。主な勝ち鞍は2009年のなずな賞(500万下)。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

6月22日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月20日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のマルセイユシチーをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

10月11日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた6戦目は、2歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月20日、中2週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

3歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

1月24日、連闘で迎えた10戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなずな賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のスパラートに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

2月21日、中3週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月15日、中2週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

3月21日、連闘で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、6着に入り込んだ。

5月3日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。