ウエスタンダンサー（2004年生、母ウエスタンローズ）

ウエスタンダンサー（2004年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋踊り手」。毛色は鹿毛。種牡馬のデヒア（当時13歳）と交配したウエスタンローズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）北西牧場。戦績は、中央平地30戦6勝2着1回。2008年の京阪杯(G3)に勝利した他、2008年の京洛ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

4月14日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラックプラネットに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月27日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のティムガッドに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

6月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

11月17日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の秋保特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

4歳（2008年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のエクセル博多開設記念（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着に入った。

2月3日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

7月20日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレッドキャタピラーに2馬身半の差をつけて休み明けの一戦を制した。

8月31日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のワンダークラフティをクビ差振り切って雨中の激戦を制した。

10月26日、中4週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビーチアイドルを半馬身振り切って制した。

11月8日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したスプリングソングに半馬身届かず2着に敗北した。

11月29日、中2週で迎えた17戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファリダットを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5歳（2009年）

2月8日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた19戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦2勝）。17頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい17着に終わった。

7月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

8月2日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた25戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6歳（2010年）

6月13日、約9か月半の休み明けで迎えた26戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

7歳（2011年）

1月10日、約7か月の休養明けで迎えた27戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた29戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

4月9日、中5週で迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。