トリアノン（2000年生、母アダージオ）

トリアノン（2000年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ベルサイユ宮殿の庭園内にある離宮」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時16歳）と交配したアダージオが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地16戦1勝、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

10月6日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブリスベンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着を確保した。

11月24日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

3歳（2003年）

3月15日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小野次郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた8戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

4月27日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（7戦1勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月21日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

4歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（9戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

4月3日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

5月14日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のショウナンツヨシに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月9日、中3週で迎えた18戦目は、ムーンストーン特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のイシノウォーリアに2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月1日、中2週で迎えた19戦目は、ルビースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、メイテツに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月19日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、疾風特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた21戦目は、ラストトゥインクル賞（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5歳（2005年）

4月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、春風特別（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた23戦目は、ムーンシャイン特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた24戦目は、一般B3二（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

6月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、一般B3（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。