バトルイニシャチブ（1987年生、母フアバーセダン）

バトルイニシャチブ（1987年6月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時8歳）と交配したフアバーセダンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は福岡駿弥。戦績は、中央平地10戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年のさくらんぼステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

11月5日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したホッカイジェットを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3歳（1990年）

1月28日、中5週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るマラヤンキングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったサクラアサヒオーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

3月18日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下のミモザ賞（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のメジロスコットに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月28日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた8戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鹿戸雄一騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた9戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のプレクラスニーに1馬身の差をつけて3勝目をマークした。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。