バイオニックシチー（1998年生、母メモリープレジャー）

バイオニックシチー（1998年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラチヨノオー（当時13歳）と交配したメモリープレジャーが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は能登ファーム。戦績は、中央平地17戦1勝、地方4戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、能登敏夫から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

3月4日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

4月28日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るカツラスナイパーを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

5月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

12月9日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

4歳（2002年）

1月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた10戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

3月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

7月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦1勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

8月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

9月1日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

5歳（2003年）

1月26日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、サンライズカップ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キヨミズサンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた17戦目は、春蘭特別（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた18戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月9日、中2週で迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップネプチューン賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のブラックファームに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

4月24日、中1週で迎えた20戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、つつじ特別（笠松ダート1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したゼンノソロモンに半馬身届かず2着となった。

5月18日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の清津峡特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。