テイエムリキサン（2000年生、母リキサンフラッシュ）

テイエムリキサン（2000年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時6歳）と交配したリキサンフラッシュが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）競優牧場。戦績は、中央平地33戦2勝2着3回、中央障害3戦0勝2着1回。2002年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入った他、2003年の京成杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島勝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は宝来城多郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったグロリアスウェイにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウアカシに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったサクラプレジデントにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

10月26日、中3週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエイシンチャンプに1馬身3/4の差をつけて制した。

12月8日、中5週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2003年）

1月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったスズカドリームに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4月20日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

11月29日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

4歳（2004年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた11戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

2月14日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

10月17日、約8か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

10月31日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2004ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2005年）

1月9日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（6戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月3日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた21戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（8戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月16日、中8週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（9戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（10戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月3日、中4週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2005ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（11戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

6歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（12戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

6月24日、中5週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

8月12日、中6週で迎えた31戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7歳（2007年）

1月20日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

3月24日、中8週で迎えた34戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったイブキサブデューから7馬身差の2着に敗北した。