キングカイ（2008年生、母イシノドリーム）

キングカイ（2008年3月21日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「王様＋人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時13歳）と交配したイシノドリームが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）石田牧場。戦績は、中央平地11戦0勝、地方5戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上C2 15。

経歴

デビュー前

当歳のとき、石田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、石田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって630万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、小林博雄によって451.5万円で落札された。

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

11月28日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

3歳（2011年）

5月29日、約6か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

7月30日、中4週で迎えた4戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

10月16日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小野寺祐太騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4歳（2012年）

6月9日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた8戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-20（佐賀ダート900m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフレンドリードレスに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2 18（佐賀ダート900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフレンドリードレスを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

7月7日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミサトチャーリーに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のバニーブーケに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月16日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で倉富隆一郎騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったラッキースターに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

5歳（2013年）

5月12日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から29kg減らして迎えた13戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた14戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

11月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は伴啓太騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

11月10日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。