マルターズカイザー（2000年生、母Affirmed Halo）

マルターズカイザー（2000年3月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は栗毛。種牡馬のGentlemen（当時8歳）と交配したAffirmed Haloが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦1勝2着3回、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

10月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したグラスディザーターを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったシンボリモーガンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた4戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3歳（2003年）

1月25日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月9日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたエンゲルクラフト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月30日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカネスエスポワールを豪脚でアタマ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

4月26日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた11戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 雨/重）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は石神深一騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月13日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

8月30日、中6週で迎えた15戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の火打山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

11月30日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

12月20日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

4歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた20戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

6月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

7月25日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず15着に終わった。

5歳（2005年）

1月8日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大庭和弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた28戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

7月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から28kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

12月30日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた30戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般A2（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タケアジュリーにクビ差交わされて2着となった。

6歳（2006年）

1月7日、連闘で迎えた31戦目は、一般A2（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

6月26日、約5か月半の休養明けで迎えた32戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般B1 B2（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。