メルシーモンサン（2005年生、母カネショウダイヤ）

メルシーモンサン（2005年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋山（仏）＋聖人（仏）。モンサンミシェル（世界遺産）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時9歳）と交配したカネショウダイヤが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石ファーム。戦績は、中央平地12戦0勝、中央障害13戦2勝2着1回。2010年の中山グランドジャンプ(JG1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、三石ファームから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月8日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

3歳（2008年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた3戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた4戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた5戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。17頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

4月27日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

5月11日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

8月17日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

8月31日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた11戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

4歳（2009年）

2月8日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマカツジェットから約19馬身差の2着となった。

2月22日、中1週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月6日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で高野容輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた15戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で高野容輔騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月15日、中6週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で高野容輔騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のニシオハンセルに半馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月27日、中5週で迎えた17戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高野容輔騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月21日、中7週で迎えた18戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高野容輔騎手（6戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

12月26日、中4週で迎えた19戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で高野容輔騎手（7戦1勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

5歳（2010年）

3月27日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で高野容輔騎手（8戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた21戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/不良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で高野容輔騎手（9戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のオープンガーデンをクビ差制して初のG1タイトルを掴み取った。

7歳（2012年）

3月11日、約23か月の休養明けで迎えた22戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた23戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。13着に終わった。

8歳（2013年）

3月17日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

4月13日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた25戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で黒岩悠騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。