スイートサルサ（2010年生、母スイートハビタット）

スイートサルサ（2010年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ダンスの一種より」。毛色は栗毛。種牡馬のデュランダル（当時11歳）と交配したスイートハビタットが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地19戦5勝2着1回。2015年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2013年の府中牝馬ステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノチョモラーリを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2013年）

1月12日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したウキヨノカゼにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月21日、中9週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

8月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のダンスファンタジアに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月14日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月23日、中5週で迎えた10戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4歳（2014年）

6月28日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキミノナハセンターに2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

9月6日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず13着に敗れた。

10月18日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のケイティバローズをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月20日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（8戦3勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5歳（2015年）

4月25日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中勝春騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るリラヴァティを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

5月17日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中勝春騎手（10戦4勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

9月6日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

10月17日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦4勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。