エスティタート（2013年生、母スキッフル）

エスティタート（2013年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美しく（音楽用語）。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のドリームジャーニー（当時9歳）と交配したスキッフルが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着3回。2019年のシルクロードステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2018年の京都牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブンブンブラウを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

9月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したシャドウアプローチにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月31日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月19日、中6週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワンスインナムーンを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

3歳（2016年）

7月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

9月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したデンコウウノにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のテンテマリを3/4馬身振り切って3勝目をゲットした。

4歳（2017年）

1月22日、中6週で迎えた9戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、4着に入った。

4月8日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビップライブリーを半馬身振り切って雨中の激戦を制した。

7月8日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月18日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月18日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

5歳（2018年）

1月21日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったニシノラッシュに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月17日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

4月8日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月26日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

10月21日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウカズヒメに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

11月25日、中4週で迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、最後はコウエイタケルと並んで5着同着となった。

6歳（2019年）

1月27日、中8週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したダノンスマッシュを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月2日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。