チェルビアット（2022年生、母キューティゴールド）

チェルビアット（2022年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「小鹿、可愛い子(伊)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時14歳）と交配したキューティゴールドが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2025年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2025年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

10月6日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月14日、中5週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

3歳（2025年）

2月16日、中8週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエクレアをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3月8日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったショウナンザナドゥを3/4馬身捉え切れず2着となった。

4月13日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月11日、中3週で迎えた7戦目は、M.M.ディー騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月14日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

11月1日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキュクヌスをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。