プレシャスルージュ（2012年生、母フィロンルージュ）

プレシャスルージュ（2012年2月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「愛しい+母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したフィロンルージュが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額4,000万円（40万×100口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月26日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は482kg。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したタイセイラビッシュにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月9日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルカメテオを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2015年）

1月12日、中8週で迎えた4戦目は、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のフォンタネットポーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月22日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

8月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

9月27日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のドラゴンゲートに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月6日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4歳（2016年）

7月10日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

10月10日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のレジェンドトレーナーカップ（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

12月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に敗れた。

5歳（2017年）

1月21日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でV.シュミノー騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた17戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

7月22日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月18日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

11月12日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6歳（2018年）

1月7日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

4月28日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（10戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小金井特別（東京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

9月23日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（11戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

11月10日、中6週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた29戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のカズマペッピーノに3馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7歳（2019年）

1月26日、中4週で迎えた30戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

4月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月23日、中9週で迎えた32戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

8月17日、中7週で迎えた33戦目は、3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月20日、中8週で迎えた34戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

12月22日、中6週で迎えた36戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2020年）

1月13日、中2週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月23日、中5週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月26日、中8週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で植野貴也騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月25日、約3か月の休養明けで迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月27日、中8週で迎えた41戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた42戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

9歳（2021年）

2月7日、中7週で迎えた43戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた44戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。