サイレントクロップ（2009年生、母サイレントハピネス）

サイレントクロップ（2009年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋馬の走る音」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したサイレントハピネスが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,680万円（8.4万×200口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月16日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

11月12日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2012年）

3月10日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた8戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のレッドガルシアを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

10月20日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

11月17日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

4歳（2013年）

1月27日、中9週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の西尾特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、6着を確保した。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スリーアフロディテに3/4馬身交わされて2着となった。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

5月25日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったディサイファにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

12月22日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5歳（2014年）

2月22日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプラチナテーラーを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

3月23日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

8月10日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

10月11日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた29戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。