プラズマ（2001年生、母キッスパシオン）

プラズマ（2001年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「物質の超高温での状態（電気的中性の状態）」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したキッスパシオンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦5勝2着2回。2007年の巴賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ブルードメヤによって5,985万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

5月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒカルライアンを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月6日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したトゥルーリーズンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月24日、中6週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のライブインザムーンを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上1000万下のタマモクロスメモリアル（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4歳（2005年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイジョーカーに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月13日、中7週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

6月25日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のコンドルクエストに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

7月30日、中4週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月25日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

10月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラドランファーマを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月13日、中3週で迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5歳（2006年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

6歳（2007年）

7月8日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったシルクネクサスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7歳（2008年）

11月16日、約16か月半の休み明けで迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

8歳（2009年）

2月8日、中7週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。