ボスジラ（2016年生、母ミスパスカリ）

ボスジラ（2016年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「石灰で出来た白亜の大地(カザフスタン)」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したミスパスカリが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の札幌日経オープン(オープン)で2着に入った他、2022年の丹頂ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月21日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコルクを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

9月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したミッキーブラックを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月4日、中5週で迎えた3戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーラスジェミニを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3歳（2019年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

8月4日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のフラッグサルートに4馬身の差をつけて休養明けの一戦を制した。

12月22日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサトノラディウスをアタマ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

4歳（2020年）

2月2日、中5週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンアップルトンをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

3月22日、中6週で迎えた9戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

5月31日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

8月8日、中9週で迎えた11戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったポンデザールに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月6日、中3週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のバレリオに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、G2のスポーツニッポン賞ステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2021年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

8月7日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、札幌日経オープン（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月5日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したカウディーリョにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月7日、中8週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた18戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6歳（2022年）

2月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

4月10日、中5週で迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた21戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のディープモンスターに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

11月6日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦3勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

7歳（2023年）

8月5日、約9か月の休養明けで迎えた25戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山武史騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

8歳（2024年）

1月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

2024年1月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。