スズランセイコー（1984年生、母キクノアロー）

スズランセイコー（1984年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のビンゴガルー（当時8歳）と交配したキクノアローが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）アラキファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1988年の新潟日報賞(900万下)。

経歴

デビュー前

久保田彦之厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

3月8日、デビュー戦は谷中公一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は430kg。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月5日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

6月7日、中8週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウメノマルセイに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月28日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下（福島ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月12日、中8週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で谷中公一騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったヘイアンユウボーイに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4歳（1988年）

5月7日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は谷中公一騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のライトソロンをアタマ差振り切って2勝目を掴み取った。

6月25日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（7戦2勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネヤマブキをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

7月31日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の郡山特別（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（9戦3勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るスーパードラゴンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月25日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の’88フェアウェルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（10戦4勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

5歳（1989年）

1月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で谷中公一騎手（11戦4勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。