マジカルポケット（2008年生、母アズワー）

マジカルポケット（2008年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「魔法の＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時10歳）と交配したアズワーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。戦績は、中央平地16戦2勝。2010年の函館2歳ステークス(G3)に勝利した他、2011年のクロッカスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、榊原源一郎によって1,050万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

6月20日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のロビンフットに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月8日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネショコラーデをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月19日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

3歳（2011年）

1月29日、中5週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のファルコンステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

9月11日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

4歳（2012年）

7月29日、約10か月半の休み明けで迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐世保特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた11戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2013年）

4月29日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

6歳（2014年）

2月16日、約10か月の休養明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は垂れてしまい17着に終わった。

3月23日、中4週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた15戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず15着に終わった。

6月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。