アンタラジー（2012年生、母プリティカリーナ）

アンタラジー（2012年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「存在論」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したプリティカリーナが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の雲雀ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、池谷誠一によって1億1,550万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

10月25日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったサトノクラウンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2015年）

4月26日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のコスモカンプに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月24日、中3週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のクワトロガッツに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

4歳（2016年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のルナプロスペクターをアタマ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

2月14日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマンボネフューに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月12日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5歳（2017年）

4月8日、約10か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（3戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は力尽きて17着に敗れた。

5月21日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

6歳（2018年）

2月3日、約8か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。