イガノガイ（2001年生、母ビゼンツカサ）

イガノガイ（2001年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋強い男」。毛色は栗毛。種牡馬のアーミジャー（当時11歳）と交配したビゼンツカサが15歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小河貴子。戦績は、中央平地22戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の是政特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

土門一美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月25日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

2月7日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

5月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた4戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月25日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で荻野要騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るハードオブプレイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月25日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は荻野要騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野要騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のプライヴァティーアに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2005年）

1月16日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野要騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野要騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したマイネルサイプレスに半馬身届かず2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で荻野要騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

3月27日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で荻野要騎手（9戦2勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた16戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマイクラリネットに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

6月19日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

7月3日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

12月18日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

5歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

2月26日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は荻野要騎手（10戦2勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。