パシオンクレマンス（2000年生、母キッスパシオン）

パシオンクレマンス（2000年2月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋寛容、仁慈、雅量（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時13歳）と交配したキッスパシオンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦1勝、中央障害7戦1勝、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

9月7日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のホールドタイトリーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた5戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた6戦目は、2歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

3歳（2003年）

5月3日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた9戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた10戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

10月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた13戦目は、名古屋チャレンジカップオルフェウス賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた16戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月22日、中3週で迎えた17戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた18戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雪）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のマキシムダッシュに約11馬身の大差をつけて久々に白星を挙げた。

6月19日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月25日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデJ・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。